可能性を信じてくれる上司のもとで、部下は大きくなる

みなさんは、こんな経験がありませんか?

目の前の相手が、自分に好意をもってくれている、できる人だと見てくれる、と思うと、とてものびのびして、自信をもってえる。

逆に、相手の「できないやつだな、使えないな~」という視線を感じ取ってしまうと、なんだかぎこちなくなって、いつもはできていることでも、うまくできなくなってしまう。

「別に、相手がどう思おうと、私は私だよ」と思えれば理想ですが、どうやら多くの人は、つい「相手の期待」に応えるようなふるまいをしてしまうようなのです。(そんなネガティブな「期待」に応えなくてもいいのに!)

それが、職場の上司・部下の間のこととなると、問題はかなり深刻になります。

企業の方と、部下との接し方の話になった、

「そうはいっても、できないやつっていますよね」

「できる人、できない人を冷静に評価するのが上司の役目ですから」

と言われることがあります。

もちろん、「パフォーマンスを冷静に評価する」のは、大切です。

ただ、あなたが部下なら、

「今はここまでだけど、本当は、もっとできるぞ」

と信じて関わってくれる上司と、

「お前は、ここまでしかできないやつ」

と見る上司と、どちらの職場で働きたいでしょうか?

そして、それぞれの上司のもとで、あなたの働き方はどう違ってくるでしょう?

昔、私の上司だった人は、しい人でしたが、いつも私を「できる人」として見てくれていました。

私自身が「そんなの無理だよ!」と思うような仕事も、「当然できるよね、そのくらい」という態度を一度もくずしませんでした。(本心は不安だったかもしれませんが、それを私の前では出しませんでした)

そのおかげで、私は新しいことに挑戦することもできましたし、失敗して落ち込むことはあっても、心のどこかでは「それでも、私はできる」と思い続けることができました。

コーチングの基本に、

「クライアントの可能性を信じる」

ということがあります。

コーチは、クライアント自身も気づいていない、その可能性の大きさを信じて関わります。

それによって、クライアントは初めて自分の大きさに気づき、「こんなことまで、自分はできるんだ、してもいいんだ!」と思えるようになります。

上司が、コーチと同じように、部下自身も気づいていない、部下の大きさを信じて接したら、どんなことが起きると思いますか?

そんな上司のもと、のびのび成長していく部下たちがいっぱいいる職場って、どんなにワクワクすることでしょう。

しかも、それには、何のコストもかからないのです!

上司のあなたが、「こいつは、できるやつなんだ」と信じるだけでいいのですから。

 

 

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