私欲は悪か

ウエイクアップリーダーズマガジン編集長の平田淳二です。

TLCをご存知ですか?

私はビジネスの現場でコーチングをする時は、必ずTLCを使ってコーチングをしています。

自分自身もTLCのサーベイを受けてみて、リアクティブな自分から、クリエイティブな自分へのヒントを多くもらい、それが今のリーダーとしての活動に大きな変化をもたらしました。詳しくはこちらからどうぞ
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そして、今回の執筆はTLCアソシエーツでありエグゼクティブ・コーチングを実践する山田亨です。

TLCジャパン アソシエイツ

エグゼクティブコーチ 山田亨

「私欲」は悪か?

陽明学(儒教の一派)の主な思想に「知行合一」という言葉があります。

「「知っていること」と「実際に行うこと」は本来分離するものではないが、「知」と「行」の間に「私欲」が働いたとき「知ること」と「行うこと」は分断されるのである」と最近、先生から教わりました。

TLCジャパンでは、組織の上層部の方にリーダーシップ開発の文脈で関わる事が多いのですが、「頭ではわかっているけどできない、変われない」という話をよく聞きます。

TLCのリーダーシップ開発では、その人が「どのような意識状態からリーダーシップを発揮しているか」に焦点を当てています。

・「このままではチームとして目標達成ができない」と思ったときに部下の仕事を取り上げてしまう。

・自分の考えが理解されていないと感じたときに「もういいや」と思って距離を置いてしまう。

・チームの中に不満そうな人が居ると、過度にその人に気を使ってしまう。

これらは、過去、私たちがお聞きした「あまり効果的とはいえないリーダーシップ」の背景にある行動の一例です。

「このままでは自分の立場がない」など追い詰められたとき、脅威を感じたときに、恐れを回避し、自分の身を守るために、上に示したような反応的な行動を無自覚に行ってしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

この「恐れを避けて反応的に行動する意識状態」からもう一歩踏み出し「より大きな目的に沿って行動を選択できる意識状態」からのリーダーシップを発揮していけるよう意識をアップデートしていこう、というのがTLCのコンセプトの一つです

こうしたお話をする中で、時に「恐れを避ける意識状態」が「悪」であり「避けるべきもの」のように受け取られることもありますが、「恐れを避けて反応的に行動する意識状態」も私達が生きていくのには役に立っていて、これまでの私達を形づくり護ってきてくれたものです。

自分を守ることは「私欲」による反応とも考えられますが、一方で命を授かり生きている私たち人間が、自分を守るために恐れを避ける反応的な行動をとることは極めて自然なことでもあります。

リーダーシップの発揮を阻害する可能性のある自身の反応的な思考や行動について善悪の判断をする必要は無く、自分の中に「ただあるもの」として「自覚」する。

そして、その上で、より大きな目的に繋がることで、自らの行動やあり方、さらには思考までも「選択」することができる。

これが、TLCジャパンが大事にし、皆様にお伝えしていることです。

自然発生的に心の中にわき起こる「恐れを避ける反応」の自覚と「大切な目的に繋がった行動」の選択。

これを繰り返し、意識の回路を「反応的」な状態から「選択的」に育てていくことは意識のアップデートにつながり、ひいては行動の変容、効果的なリーダーシップの発揮を生み出すものだと考えています。

<告知>
TLCジャパンでは、今回お伝えしたようなTLCのコンセプトを、体験を通じて深く理解していただくための半日ワークショップを定期的に開催しています。次回開催は11/2(水)の開催です。詳細及びお申し込みはこちらから。
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無料説明会も開催中ですので是非お気軽にお立ち寄りください。
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株式会社ウエイクアップ
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